2017年3月13日月曜日

これって何の役に立つの?現代文編 ~福田~

みなさんこんにちは!
アシスタントアドバイザーの福田です.

多くの高校生にとってはまだ先の話ですが,3月に入り「就職活動」が始まりました.就職活動では文章・面接を通して企業の人に自分をアピールすることが大事です.が,この文章を書くこと、面接で自分について説明すること、というのは思いのほか難しいものであり,現在就職活動中の僕の研究室の後輩も、かくいう僕自身も苦戦しました.

僕はこの就職活動を通して「現代文」の力が非常に大事だと痛感しました.
みなさん1度は「日本人で普通に日本語使って生活できてるし,現代文の授業って何のためにあるのだろう」と思ったことありませんか?
実は,現代文と就職活動における文章・面接には大きく2つの共通点があります.

1つはどちらも「多義的」な「モノ」を取り扱うからです.
現代文には公式や暗記事項はなく,読み手によって文章から(特に小説は)受けとる印象、感想が違ってきます.
就職活動の面接においても,人の他者に対する印象は千差万別です.面接官によって同じ人物への印象は多かれ少なかれ違ってきます.
どちらも対象が受け取り手に絶対的な解答がなく,多義的な顔を持っている,これが1つ目の共通点です.

2つ目は「客観的(もしくは論理的)」に捉えて伝える必要があるところです。
現代文の文章は多義的でありますが,行き着くべき解答は1つです(記述問題に関しても,言い回しの差はあれど,正答の内容は一義的なものです)様々な解釈の可能性を秘める文章から誰が読んでも納得のいく解答を作るには,論理構成に隙のない文章を構築することが大事です.
就職活動においても同じです.「自分」という多義的な存在を客観的に捉え,必要な情報を論理的に構築し企業からの問に答える.このように論理構成をしっかりすることで文章・面接に説得力が付き,企業の人に好印象を与えます.
多義的なものから必要な情報を抽出し,論理的な回答を作成する,これが2つ目の共通点です.


一見何のために勉強しているかよくわからない現代文ですが,就職活動,ひいては社会人になるために大事な科目であるので,みなさん気合い入れて取り組んでください!