2018年3月14日水曜日

最期のブログ ~秋元(洋)~

皆さんこんにちは!アシスタントアドバイザーの秋元(洋)です!
大学4年生である僕も高3生と一緒で今年でついに妙典校を卒業します!

早いもので僕が妙典校でアルバイトを始めてから2年10ヵ月の月日が経ちました、、、
光陰矢の如しとはよく言ったもので妙典校でアルバイトを始めた大学2年生の頃は言うに及ばず、高校を卒業した4年前の出来事がつい昨日のことのように思い起こされます。



松尾芭蕉はかつて『奥の細道』の書き出しで「月日は百代の過客にして、行かふ年も亦旅人也」と語りました。

これは唐代の著名な詩人、李白による漢詩の一節である「夫天地者万物之逆旅、光陰者百代之過客」をオマージュして作られたものだと言われています。

かつての教養ある人は皆漢詩の素養があることが前提だったんですね。

今は漢文の重要性は昔より遥かに下がっているので知らなくても問題ありませんが、やはり知っていると教養があるような感じがします(個人的に)。


温故知新とはよく的を射た言葉で、漢詩や歴史から教訓や人生の指針、使える知恵を得ることは多々あります。

例えば、経済を学ぼうと思いバブルはなぜ起こるのかや、お金とはそもそもどういう物か(貨幣は”信用”の交換だと言われています)を学ぼうと思ったら、かつてのオランダのチューリップバブルの話や、歴史上に起きた貨幣のハイパーインフレの話を学ぶと理解がスムーズです。

大学生活は自由に使える時間が沢山あるので、文学部ではない人もこのような分野を自主的に勉強して教養(人生を生きるための知恵)を学ぶのには最適な時間だと思います。


話を戻しますが芭蕉の言葉の意味としては、年月は常に行き交う旅人のようなもので、何も意識していなくても無常に流れていくものだという感じです。

大学生活4年間(医療系の一部の人は6年ですね)、無為に過ごそうと思えばダラダラと人生最高のモラトリアムを過ごすこともできますし、受験勉強や仕事以外のことに最も精力的に取り組むこともできる期間だと思います。

どのように過ごそうが芭蕉の言うように月日はひたすらに過ぎていきます。

しかし、やはり4年間を無為に過ごしたとすればやはり就職活動などで手痛いしっぺ返しを食らいます。

就職活動では、それまでの人生で何を大切にして生きてきてどのような経験をしたから現在の夢を持ち、そして企業を志望するようになったのかなど、人生において如何に考えて主体的に生きてきたかが問われると思います(個人の感想です)

ダラダラと他人に流されて生きてきたんだなと企業側に判断されるとなかなか受かりません。

出来るならば有限の時間をしっかりと認識し(先ずは認識することからです)、有意義で主体的な学生生活を送りましょう。



長くなりましたが後二つほど僕から伝えたい言葉があります。
妙典校の卒業パーティーに来てくれた人には軽く紹介しましたが笑


①「He who moves not forward, goes backward」

②「ミネルヴァの梟は迫りくる黄昏に飛び立つ」


という言葉です。どちらも説明するとただでさえ長いブログがひじょーーに長くなってしまうので興味があると言う奇特な方は下記のリンクへどうぞ笑


https://manavis-myouden.blogspot.jp/2017/03/blog-post.html

簡単に言うと①はゲーテ(世界史選択者にはお馴染みですね)の言葉で前進しないものは(相対的にみると)後退しているよということで、物事を相対化してみることの大切さを教えてくれます。

②はヘーゲル(これも世界史選択者にはお馴染みです)の言葉で、物事はそれが成熟して(終わりに近づいて)初めてどのような物だったのか分かると言うことで、何事も投げ出さずにやり切ることの大切さを教えてくれます。


大学に入学すると多様なバックグラウンドや価値観を持つ人々とたくさん触れ合うことになります。

そこで自分という主観的で一元的な視点だけではなく、様々なことを学び価値観に触れていくことで自らの成長に繋がると思います。

また一度やり始めたことは辛くても(理不尽で無意味な辛さなら別です)最期までやり切ることで自分の糧になりますしこれも成長に繋がります。


最期は時間が無くて駆け足になってしまいましたが、僕から伝えたいことは

①時間は皆平等だけど無為に過ごすと痛い目に合うよ!!
②物事は主観的にのみ捉えず(主観が大切な時もあります)客観的に相対化してみることが大切だよ!!
③物事はやり切って初めてどういうものだったか分かるので投げ出さないことが大切だよ!!

ということです。

長くなってしまいましたが以上で終わります。皆さんに幸あれ