2016年12月3日土曜日

英語が話せると世界が広がって就職も有利になるなんてことは幻想 ~酒井~

こんにちは。

赤ちゃんと妻と別居中の酒井です(泣)



昨日阿部先生が語学について書かれていましたので、

私も関連して書こうと思います。



いつかのブログで綴った気もするのですが、

外国語を勉強したいから外国語が勉強できる大学に進むことに

私は前向きになれません。

あくまでも私はですよ。わたしは。



私は学生時代は物理学科で宇宙を研究していました。

どの大学学部でも同じように、4年生になると研究室に入り論文を書きます。

論文を書くにあたり、いろいろと基礎の勉強をするわけですが、

ゼミはほぼ英語の本でしたし、結果的に論文も英語で書きました。

またその後の大学院では、ハワイのすばる望遠鏡で研究したり、

ノーベル賞を受賞したスーパーカミオカンデの修理を手伝ったりと

日本を本拠地に外国人と作業する機会がありました。

お互い母国語が英語でないこともしょっちゅうです。



ただ、思うのは英語を話せたとしても

物事の知識や他人にない技術、自分なりの考えといった総合的な知見がないと

何を話していいのかわかりません。


「英語が話せるのはわかった。で、あなたは何ができるの?」


といった具合になります。




外国語を専門に学べる学部を否定するわけではありません。

例えば、「将来は英語の歴史を研究したい」とか「通訳や翻訳の仕事がしたい」といった

外国語学部ならではの職業につきたい方にはオススメします!



そうでなければ、たいていの大学で学部が外国語でなくとも

英語を勉強するチャンスはいくらでもあります。

場合によっては、NOVAやイーオン、Gabaなど駅前留学でも上達できます。

facebookで外国人と友達になるのもいいかもしれません。



言葉はあくまでも手段です。

英語なら中学校の時に習った文法と高校で知った単語で十分話せます。

私は香港で2年働いていましたが、

香港人は英語を流暢に話しますが文法はめちゃくちゃ、

日本人は文法を意識しすぎて流暢に話せない。

そんなことを感じていました。


きれいな文法でなくとも同じ人間同士、何とか伝わるものです。



私の妻は台湾人で、

先日妻の実家へ一人で遊びに行きました。

中国語はペラペラ話せませんが、

本屋で買ったテキストを1冊集中してやり今も独学で勉強中です。

何とかなるものです。



そして、アドバイスとしては、

外国人と話せると世界が広がって就職も有利になるなんてことは幻想だということです。

これに近い理由で

何事も共通しているのだと思うのですが、

目的が明確になったときに人は本気になります。

私の場合ですと、

 ・ ゼミで必要だったから
 ・ 海外の研究者と会話する必要があったから
 ・ 仕事で必要だったから
 ・ 妻やその家族と話す必要があったから



漠然としたイメージを現実に近づけていく作業が必要です。

すると自然に目的が明確になります。

「外国人と付き合いたい」なんて理由はもっとも勉強するきっかけになるかもしれませんね。

私が中国語をカタコトでも話せたから今の妻と知り合えた?のかもしれません。





★編 集 後 記★
赤ちゃんと妻は私の実家にいます。
私の帰りが遅いのでしばらくそういうことになりました。
早く帰ってきてほしいです。
休みの日が楽しみですね。