2016年12月7日水曜日

人の注意力は有限 -アテンションミスを減らすためには? ~秋元~

皆さんこんにちは!アシスタントアドバイザーの秋元です!

ブログを書くのは久々ですね~

開校当時の週に5回くらい書いていた時期が懐かしいです笑



さて、今回のブログはタイトルにある通り、うっかりミスを減らすためにはどうすればいいのか?ということです

実は僕も小学生時代からうっかりミスやド忘れしている事が多々あり、それが高じて、何か作業をするときやプライベートの時でさえも、「何か忘れてやしないか?」という漠然とした不安に苛まれることがありました。

ネットのニュースを見ているときに、東洋経済オンラインで興味深い記事が載っていたので今回その内容を紹介したいと思います!


記事の論旨は、アテンションミス(うっかりミスや抜け落ち)を減らそう!といったものでした

そもそも、人はなぜアテンションミスをするのでしょうか?

この説明をするために、ハーバード大学の行った「選択的注意テスト」の実験の紹介をしています


我々は日々眼で見て情報を得ていると考えがちですが、眼から入った情報は脳で処理されることで初めて認識されます。つまり、我々は「眼」ではなく「脳」で世界を見ているのです

そして、我々の脳は自らが思っている以上に情報を勝手に取捨選択してしまっています

そのことを示すために見てもらいたい動画がこちら
          ↓
https://youtu.be/vJG698U2Mvo


まずはブログを読み進める前に見てみてください。見る際は冒頭でもアナウンスが流れますが
白いユニフォームのチームが何回パスをするか数えてください














皆さん見ましたね?

この質問は実動画を見る人の注意をそこへ誘導させるためのものです。この動画の実際の趣旨は、バスケットボールとは一切無関係のゴリラの着ぐるみに気づいたかどうかを試しています

動画を見ればわかりますが、ゴリラは画面の端で見切れているといったレベルではありません。パスをする人たちの間を縫って画面の中央まで堂々と歩いてきて、わざわざ目立つような仕草までします。しかし、ほとんどの視聴者はその存在に気づかないのです

このように、人が注意を払える対象は限られています

あるものに注意を払うと、ほかのものが見えなくなるのです


ここでアテンションミスの話に戻ると、アテンションミスの多い人は有限な「注意」を浪費し、本来必要なことに対する「注意」が足りないのです

では何に注意力を割かされているのでしょう?

例えばスマホのSNSやソシャゲ。ついつい手が伸びるのを我慢しているときはそのことに対して注意が向いてしまっています。

また、スマホのような外的な要因だけでなく、自らの心情や過去の記憶などの内的なものにも注意を取られる場合もあります。特に注意を浪費しがちなのは「不安」や「後悔」や「心配」などのネガティブなものです

これらは一度とらわれるとどんどん増幅していってしまい、気づいたら全ての注意力が奪われていた…なんてことにもなりかねないからです



そこで、アテンションミスを減らすためには注意力の「無駄遣い」を減らすことが大事なのです

そのためにはアウトプットする・書き出すことが効果的だそうです

そのためのシンプルな手法として、数年前にベストセラーになった『ゼロ秒思考』(ダイヤモンド社)という本では、A4の紙を用意し、とにかく自分の気になることを書き出すという手法を紹介しています

注意力を支配している心配事や関心事を書き出すことで、それらを手放すことができます。結果、余裕を生み出し、情報の処理や思考が効率的にできるようになります

もちろん、書き出したからといって完全に頭から消え去るわけではありませんが、少なくとも負担は減らすことはできます。


これを仕事に当てはめるとすると、古典的ながらチェックリストの作成は効果的です

日々やらなければいけないルーティンワークを書き出し、一つづつチェックすることで無駄な注意力の消費を減らせます。「思い出す」という作業は想像以上に注意力のメモリを消費します

同様に、TO DOリストを作成することも有効です



これを受験勉強に応用すれば、先ずは合格までにやらなければならない参考書なり講座なりを可視化し、具体的なイメージを持ちながら勉強していくということになるでしょうか。マナビス生であればNJSを活用していきたいですね!

また、日々の勉強においても一日の間にやることを書き出し、書き出したことは多少時間をオーバーしたとしても必ず終わらせるようにしましょう

なぜなら、人は「中途半端なもの」に特に注意を割かれるからです。これを「ザイガルニック効果」と呼びます。テレビドラマやアニメが山場で終わると続きが気になってしょうがないあれです

ザイガルニック効果で「気になっている」という状況は、当然のように注意力が「奪われている」という状況です。よって、アテンションミスをなくすという目的のためには、中途半端な状態は出来るだけなくすことが肝要です

このように、アテンションミスを減らすためには有限の注意力を温存し、少しでも不安ややるべきことを可視化し、脳の注意の対象から外すことが大事です



長くなってしまいましたが、今回は以上です!

皆さん一緒にうっかりを減らしていきましょう!笑